Brand

一分の妥協も許さない、完璧な皮革製品を作りたい…。そうした強い思いから、優れたレザーアイテム製作を牽引するあらゆる技術を世界中から集め、本物の品質の追求を目指して生まれたブランド、それが「メゾン タクヤ」です。設計工程は、全てコンピュータによって管理しています。しかし、完全ハンドメイドのポリシーを厳格に貫き､製造工程は高級腕時計の製造工程を応用し、皮革製品の製造に相応しい形へと再構築して、1点1点の製作にあたっています。完全ハンドメイドの哲学は、メゾン タクヤが展開する高級皮革製品のあらゆる製造工程に徹底されています。

精密な物作りにはコンピュータの存在が欠かせません。メゾン タクヤの製品のデザインは全て、コンピュータによる検証と立体化の工程を経ることから生み出されています。検証を経て、細部に渡って決定されていくのは形やラインのみではなく、重さや持ち易さ、耐久性にいたるまで。全ての工程が、綿密に設計されているのです。どんなに高価な皮革製品でも、単に飾っておくにとどまるならば、このように作りこんでいく必要はありません。メゾン タクヤの製品は、「現代生活における動きや緊張感などに即したものでなければならない」という信念に基づいて製作されています。メゾン タクヤのデザインチームでは、コンピュータはあくまでその目標に到達するためのツールとして活用しています。

しかしながら、物作りに関しては、「コンピュータによる設計、検証、工学技術を導入すれば完全だ」という考えは通用しません。最高の物作りには、高度に熟練した職人の｢手｣による技術が絶対不可欠です。コンピュータの活用は、長年の使用に耐えるラグジュアリーなアイテムを実現するための中核となるものではあり得ません。長年の使用に耐える本物を生み出す為には、ほとんどの工程において、100％手作業による物作りがどうしても必要なのです。例えば、ステッチ一つをとっても、手縫いの方がミシン縫いよりも仕上がりが美しく、耐久性も格段に優れます。メゾン タクヤの製品には、アングルステッチなど手縫いでしか出来ない技法も取り入れています。コバ磨きや各種パーツの組み立ても、全て手作業によるものなのです。

長い年月の使用に耐える極上の皮革製品を作り上げるためには、天然皮革素材の利用に特化したこだわりも大切だと考えています。紙芯や布、合成皮革などは、「経年変化のサイクルが皮革素材とは異なる」というシンプルな理由から、メゾン タクヤの製造過程に取り込まれることはありません。ただし、幾つかの特殊素材だけは、隠さずに使っています。その特殊素材を技術的に必要とするアイテムが存在しているからです。天然皮革へのこだわりは、素材の選別にも貫かれています。メゾン タクヤの製品は全て、長年の使用に無理なく耐える品質を備えた、上質の天然皮革素材を厳選し、製造されています。たとえ外側からは見えなくとも、内側の芯材にも上質な牛革の銀面を利用しているのです。

類いない一点ものの高級品として皮革製品を作り上げるためには、その製品に関わる全てが、それに相応しい高いレベルでなければなりません。メゾン タクヤにとって、ゴールドやプラチナに相当する素材は、オーストリッチ、クロコダイル、アリゲーターです。鋼鉄にあたるのは、牛革やヤギ革です。こうした素材を、イタリア、ドイツ、フランス、日本等、世界各国の優秀なタンナーから、極上のものを厳選して使用しています。メゾン タクヤが用いるエキゾチックレザーは、現代生活のニーズに合うように加工されており、傷をつけるのを恐れながら使わなければならないようなラグジュアリー製品とは一線を画しています。エキゾチックレザーには、製造過程の中で特製ワックスを使用しており、製品を使い込むことでこれが革の熟成をより一層促しています。時の経過と共に古くなるのではなく、むしろ豊かな古趣が増してくるのです。メゾン タクヤの製品は、お使いになる方の「自由」な冒険に寄り添うべく作り上げています。革の味わいの素晴らしい変化を、長く、そして、自由に楽しんで頂きたいと願っています。